
結納とは、その字のとおり、両家が親類となって「結」ばれた事を祝して、贈り物を「納」め合う伝統的な儀式です。


略式結納は、仲人を立てる場合と立てない場合があります。
結納は、結婚式の半年前から3ヶ月前までに、日柄の良い午前中に行います。
結納品の数は、目録(もくろく)、長熨斗(ながのし)、金包(きんぽう)、友白髪(ともしらが)、末広(すえひろ)、寿留女(するめ)、子生婦(こんぶ)、勝男武士(かつおぶし)、家内喜多留(やなぎだる)の9品目です。
目録は、結納品の品名や数を記した物です。
長熨斗は、アワビの肉を干して伸ばしたもので長寿をイメージします。
金包は、結納金を入れた物です。
友白髪は、白い麻糸や麻布の事で、「共に白髪になるまで仲睦まじく」を意味します。
末広は、真っ白な扇で、末広がりの繁栄を願っています。
寿留女は、スルメの事で、日持ちがするので「末永く」を意味します。
子生婦は、昆布の事で、「子宝に恵まれ子孫繁栄」→「よろこぶ」事を意味します。
勝男武士は、鰹節の事で、男性の力強さをイメージします。
家内喜多留は、祝い酒を入れる酒樽の事で、家内円満をイメージします。
勝男武士と家内喜多留を除いた7品目や、そこからさらに寿留女と子生婦を除いた5品目の略式で行われる事も多いようですが、いずれにしても2つに割れない奇数で準備をします。
服装は、男性はブラックかダークカラーのスーツ、女性は振袖や黒以外のスーツやワンピースを着用します。
両家の父親は、スーツならスーツ、礼服なら礼服と両家が同じになるようにします。
両家の母親は、女性の服装に合わせ、和装なら訪問着や付け下げ、洋装ならスーツやワンピースを着用します。
最近は

どんな形式にするにしろ、お互いの両親の納得いく形で行う事が大切だと思います。
